第11回 春の東京バードウォッチングおすすめスポット(3月~4月)
この投稿は2019年3月4日にkeikoが公開しました← 過去の投稿へ次の投稿へ →

第11回 春の東京バードウォッチングおすすめスポット(3月~4月)

水元公園

3〜4月は冬鳥たちがもうすぐ繁殖のために、北国に帰りが始める頃です。ちょっと春の気配にそわそわしている鳥たちに会うのに、とても良い場所が東京都葛飾区にあります。水元公園です

水元公園

所在地
葛飾区水元公園・水元猿町・東金町五、八丁目・埼玉県三郷市高洲三丁目

開園日
常時開園
※サービスセンター及び各施設は年末年始は休業となります。
※営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。

入園料
無料(一部有料施設あり)
交通 JR常磐線・東京メトロ千代田線「金町」から 京成バス(戸ヶ崎操車場または西水元三丁目行き)「水元公園」下車 徒歩7分
※3月から11月の土日祝日は、午前9時から午後4時40分まで金町駅発着で公園沿いを走る循環バスが運行されています。
駐車場(有料)

https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index041.html

 

川に沿って移動しながら観察するのが便利で、スタート地点に戻る必要がないバスでの訪問が便利です。公園北部の水元かわせみの里(水元小合溜水質浄化センター)か、水元公園サービスセンターからスタートするのが良いでしょう。今回は「水元かわせみの里」からスタートします。

 

水元かわせみの里の情報(アクセスなど)
http://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006910.html

 

カワセミがすぐ目の前まで来ていることもあります。

まずは水元かわせみの里に寄って、鳥の情報を入手しましょう。ガイドウォーク(午前と午後の2回 事前予約不要)が行われていますので、こちらに参加してみるのも良いでしょう。館内では、レンジャーから野鳥の情報を聞くことができますし、カワセミは出現状況をボードで確認できます。

カワセミの出現時間が詳細に記録されています。

館内からコンパクトデジカメで撮影したカワセミ

 

カワセミがいないときは、茂みに目を移しましょう。クイナの仲間のバンや、ホオジロの仲間のアオジなどがいるはずです。冬の間は地味だったバンの額の赤が少しずつ春の繁殖に向けて赤みが濃くなってきています。

バン

アオジ

 

歩き始めると水面が見えてきます。カモやカイツブリがよくいます。

ハシビロガモ

カイツブリ

 

少し東に歩くと木立が見えてきます。この森では、しばしばオナガやコゲラに会うことがあります。

オナガ

コゲラ

オナガやコゲラに比べて、枝でじっとしていることが多いキジバトは、双眼鏡の使い方にまだ慣れていなかったり、ゆっくり観察をしたい人には、もってこいの鳥です。

キジバト

水元公園に来て、私がいつも会いたい鳥の一つがセグロセキレイです。23区内ではなかなか会えない鳥ですが、水元公園は一年を通して見られる貴重な場所となっています。

セグロセキレイ

もちろんハクセキレイも水元公園にはいますので、そちらもぜひ見つけて、違いをしっかり確認しましょう。

ハクセキレイ

水元公園にはハイドと呼ばれる野鳥観察施設があります。壁に穴が開いていて、鳥から人間の姿が見えにくくなっているので、鳥を驚かさずに観察することができます。早速覗いて見ましょう。

ハイド

正面の木々に大きな鳥が集まって巣を作っています。カワウとアオサギのコロニー(集団繁殖地)です。日本国内で増加傾向にあるカワウで、コロニーも各地にできていますが、水元公園は23区内でも観察しやすいコロニーです。

コロニーの様子

カワウの巣

コロニーの様子は見ていて飽きないのですが、ちょっと糞の匂いが苦手という方は、別の場所に移動しましょう。少し先に進むと、ヨシ原が見えてきます。

ヨシ原

ここではいろいろな鳥が代わる代わるやってきます。まずはシジュウカラです。ヨシの皮を剥いて中の虫を食べている姿を観察できます。

シジュウカラ

シジュウカラのように白黒ではなく、茶色い鳥もいます。前回の熊本の回でも紹介したオオジュリンです。雄の夏羽は頭部が黒くなるのですが、3〜4月は冬の茶色い頭とちょうど中間のような状態になっています。

オオジュリン

水元公園では、アシ原の一部を刈り取っているのですが、それが普段は茂みに隠れて見えにくいクイナという鳥の観察にはとても都合の良い状態になっています。クイナは普通だと人がそばにいるとなかなか姿を見せてくれないのですが、水元公園のクイナは人に慣れてきており、こちらがじっとしていれば、長時間姿を見せてくれることも珍しくありません。

クイナ

アシ原では他にも、アオサギなども餌探しにやってきますので、注目の環境です。

アオサギ

この他にも、水辺の鳥の代表選手のオオバンやダイサギ、キンクロハジロやホシハジロなどのカモ類、シベリアにもうすぐ旅立つ冬鳥のツグミなどもいます。

オオバン

ダイサギ

ホシハジロ(頭の赤いカモ)とキンクロハジロ

ツグミ

 

木の高いところにはモズが止まっていることもありますので、とにかく様々な方向に注意をして、鳥たちとの出会いを楽しんでください。

モズ

緑が少ないと言われる東京23区内ですが、水元公園には本当にたくさん鳥がいることを実感できると思います。

 

 神戸宇考野鳥画家 神戸宇孝(ごうど うたか)

プロフィール1973年石川県生まれ
英国サンドーランド大学自然環境画学科卒。

5歳の時に野鳥観察に興味を持ち、野鳥画は小学生の時に動物画家の薮内正幸氏の絵を見て描くようになる.CWニコル氏のものの環境管理について学び、2000年英国に留学、野鳥生物を描く基礎を学ぶ。在学中、野鳥雑誌BIRDWATCH野鳥画コンペティションに最優秀画家の一人に日本人としてはじめて出される。野鳥の行動や環境と生き物のつながりを観察するのがモットー。

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