光で描くアート撮影8つのTIPS
この投稿は2016年6月8日にkeikoが公開しました← 過去の投稿へ次の投稿へ →

光で描くアート撮影8つのTIPS

クリスチャン・ボグナーはコマーシャル、建築、アドベンチャー、ファッション、スポーツのカテゴリで活躍するフォトグラファーであり、カナダのNikonアンバサダーでもある。さらなる作品やインスピレーション、プロフェッショナル向けのTipsは彼のサイトkristianbogner.comまたは彼のワークショップ photographicrockstar.comをぜひチェックして欲しい。

この記事はPhotoNews Canada の2014年秋号で掲載されたものです

 


 

わたしの好きな撮影テクニックの1つにライトペインティングがある。

これは薄暗い光で照らされた被写体を長時間露光に撮ったもので、普通夜や暗い部屋でフラッシュやその他の継続的に光る光源を用いて、文字とおり光で絵を描くことで完成する。これはわくわくするような写真の形だ。なぜなら毎回違ったように描き、それ自身の光によってすべてのイメージが傑作になるのだから。

テクニックはとてもシンプルながら、最初はコンセプトを理解するのはむずかしいかもしれない。でも少し練習すれば素晴らしいイメージを創り上げるのに最高のツールになると思う。ここにはもうすぐ秋がやってくる。以下のTipsを参考に夜ライトペインティングで木を描いてみたらどうだろう。

 

1. 三脚を使う

連続光をとらえるためには、長時間露光が必須のためしっかりと安定した三脚と雲台が必要になる。どんなブレや動きも抑えるためきちんと固定し、もし可能なら水平を確認する。野外でのかなり長い長時間露光撮影の場合は、さらにストーンバッグやサンドバッグ、おもりをセンターポールにつけて安定感を確保した方がいい。

light painting 2

2. マニュアル設定にする

暗闇の中では確実に露出計がうまく働かないため、カメラの設定をマニュアルにする。初めは、f/8 30秒、ISOは100または一番ノイズが少ない設定にすることを勧める。もしこれで光で絵を描く時間が足りないとしたら、レンズを絞り露光時間を伸ばすといい。30秒あるいはそれ以上の露光で撮影するとなると、シャッターを開けておくためにレリーズが必要になると思う。それと併用してバルブ撮影をする。

 

 

そしてマニュアルフォーカスを使う。連続した光源を被写体に照らし、光源(照らされた被写体)にマニュアルでピントを合わせる。あるいはオートフォーカスに設定し、フラッシュを使い被写体ピントを合わせた状態でマニュアルに変更してもいい。もしレンズに距離目盛りがあれば、不意にカメラにあたってしまったり、再設定が必要な場合のために、フラッシュで照らしどこに設定をしたかメモをしておく。カメラや被写体を動かした時は必ず毎回、ピントを合わせること、それからカメラを取り外す時にはオートフォーカスをオンにすることを忘れないように。

 

希望通りのホワイトバランスを設定する。わたしはたいてい自然光から始め、イメージとおりの画にたどり着くまで設定を調節する。もっとポップな色合いにしたければ彩度を上げていくこともできる。

 

3. ブレを軽減し両手を自由にする

ライトで絵を描く時は両手が自由になった方が好みなので、不必要なブレを生み出さないよう、ワイヤレスのリモートトリガーあるいはケーブルリリースを使う。リモートトリガーを使えば、動きまわってフラッシュやスピードライトまたは他の光源を使って動きまわってペイントすることができる。気に入っているトリガーはNikon WR-R10とWR-A10ワイヤレスリモートアダプタ。これらのオプションが無いとしたら、自分のカメラに露出ディレイモードがあれば最長に設定する。もしそのモードがなければ、セルフタイマーを使い、ライトを持ってポジションに行ける充分な時間を確保する。これがシャッターを切る時にカメラに与えるブレを極力なくすことの手助けになる。

 

 

4. 正しい光源を選ぶ

光でのペインティングはほぼどの光源でも可能だ。気に入っているライトはMEC(Mountain Equipment Co-op)で購入したLEDのヘッドライト。これなら暗闇でカメラをセッティングしている間、両手を自由にできる。ハイキングにも便利だしポケットにも収まるくらい小さい。わたしのLEDヘッドライトはいくつかの異なるエフェクトが出せる。さらにパワーが必要な時は1500ルーメンの明るさがあるLEDの自転車用ライトを使う。他にはレーザーや様々なサイズや形のランプ、あらゆる種類のフラッシュ、ペンライト、車のライト、スチールウールを燃やした時の光、薪を燃やす、などいくらでもある。

 

光でペイントする際、花火は迫力のあるすばらしいツールになるけれど、手に持たないように。長時間露光を用いて、花火に自由にダンスさせて、その明るさを切り取ればいい。100くらいの低いISOに挑戦して正しい露出が得られるまでf値を調整する。花火の色のディテールまで見えたらゴールだ。三脚をセットアップし露光時間を0.5秒から30秒程度まで調節し、何が得られるか確認する。

 

 

5. フィルター、ジェル、絶縁テープ

フィルターをつけたりカメラ店で購入できるカラーゲルを使えば、光源の色を変えることができる。よりクリエイティブな効果を求めるなら光の形や強さも変更可能だ。製品写真を撮る時、わたしは黒い絶縁テープを小さなフラッシュに貼り、ピンポイントにライティングするため小さなスリット状にすることがある。ビールボトルの背景にこのテクニックでライトを加え、あたたかい光を切り取ったりする。創造的に異なる色やコンビネーションを用いれば、製品や風景撮影でもとても独創的な様子を加えることができる。

 

長時間露光においてはフィルターを使うことで、無限にテクニックや表現を追求できる。例えば、エアキャップやソフトフォーカスフィルターをレンズに取り付ければ、ライトペイントにさらに光を足すことができる。レンズの一部分を覆い、細かくシャープに残したいその他の部分にはフィルターをそのままにしておく。さまざまなフィルターによってどんな面白いイメージが生まれるか試してみるといい。このテクニックはスプリットフォーカスと呼ばれている。

 

 

6. ライトペインティングの動きとテクニック

 

ライトでペインティングするテクニックは練習が必要なアーティスティックなもの。

もし長時間露光の間に被写体をただフラッシュで照らすだけなら、太陽のような硬質な光源になるだろう。もしその間にライトをあちこち、おそらく円を描いたり波のように動かせば、その動きが光に羽をつけずっとソフトに大きくそして大抵の場合はより心地良い光源になるだろう。わたしはいつもカメラから離れ、被写体の異なる部分を円を描くように照らす。あちこちを動きまわり、望む通りの明るさの比率になるよう照らす。もちろんこれはどちらかと言えば静止した被写体でのスタイルだ。光源が写り込まないようにしたければ、カメラの後ろにいるよう、あるいは被写体から離れているよう気をつけないといけない。

 

もう1つのとてもクリエイティブなエフェクトはカメラと向きある光源で被写体に軌跡を描くこと。
これはおもしろいし、スペルやいろいろな言葉、デザインや形を描く練習もできる。創作の次のパートに移る間にただ単純に手でライトを覆い、光の線を遮ることもできる。ゴーストのようにショットに写り込まないよう、必ず黒い服を着るように。

 

Light painting 1

7. ストロボ、スピードライトを使う、あるいは光を混ぜる

わたしはよく片手にフラッシュライト、もう一方の手にNikon SB910を持って光を描く。大抵はスピードライトをフルに設定し、被写体との距離によってはズームと希望の照射角度を設定する。1回の長時間露光の間にフラッシュを数回点灯させることもよくあり、そうするとフラッシュの間に違ったアングルに移動することができるのでよりパワフルかつソフトな光源になる。また実現したいエフェクト次第だけれど、フラッシュにカラージェルを使用したり、光を羽毛のようにバウンスさせることもできる。

 

 

8. 実験、楽しむこと

ライトペインティングはテクニカルだけれど、同時にすごく楽しい。被写体を照らし動き回れば、いろいろなライトの強さや形、色や独特な効果の結果が見られる。被写体を違った角度から照らせば、ストロボや継続的な光源を持っていさえすれば、いろいろな可能性を探る冒険を気軽に楽しむことができるんだ。

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