"Behind the Scenes" BY リジー・ガット : アイスランドでのレッドドレスストーリー
この投稿は2017年1月6日にVanguard Worldが公開しました← 過去の投稿へ次の投稿へ →

"Behind the Scenes" BY リジー・ガット : アイスランドでのレッドドレスストーリー

バンガードプロ リジー・ガッドはバンクーバー出身で21才のフォトグラファー。撮影のために訪れたアイスランドでのビハインドストーリーを彼女の言葉で語ってもらった。

去年の今頃は、何年も訪れるのを夢見ていたアイスランドに、ついに行こうと決心した頃。気が合う二人のフォトグラファーで友達でもあり、同じくバンガードプロのロブとウィットニーにこの旅行に同行しないか聞いてみたら、2人とも2秒で「行く!」と答えてくれた。2014年の5月、準備のための6ヶ月間はあっという間で、山のようにオーガナイズすべきもの、プランニング、資金集めなんかをして、わたしたちはようやく冒険に出発できた。わたしはアイスランドにいる間に達成したい明確なプロジェクトが心にあって、それが”レッドドレス”シリーズだった。ちょっと説明する。

 

”アイスランドのレッドドレスシリーズ”(たぶんクリエイティビティに欠けるタイトルだけど、写真そのものはそんなことないから)はアイスランドの見渡す限りの尋常じゃない美しい土地を旅する2週間の間に撮った、セルフポートレートシリーズ。どうして赤いドレスなのかって聞きたくなる?理由は2つ。A:スーツケースには赤いドレスを入れるくらいのほんの少しの余裕しかなかったから。特に移動中のチョコレート(そう、これが旅の間のわたしの生命維持に一番たいせつなもの)のためにスペースを確保しなきゃいけなかったから。 B:アイスランドでのセルフポートレートシリーズを考えた時、何か「目立つもの」を描きたかったから。アイスランドの背景に対して目立つただ明るい色じゃなくて、最近の自分の考えや思いを反映するものにしたかった。

これらの写真はこれまで自分が撮ってきたものの中で、その思いも含めて最もパーソナルなもの。むしろ内向的として有名で、いつでも傍観者としていることを好んで来た、外見についてどう思われるかを怖がってきた、不器用で奇妙で、時にはみんなからの「集まろうよ」のメッセージを何ヶ月も無視し続けた(ごめんね、みんな)、そしてしょっちゅうナーバスになって、将来や居心地のいいゾーンの外のもの(基本的にはすべてのものごと)に不安になる自分。そんなわたしがこの数年で恐れから解放されようと相当ブレイクスルーし続けて来た。たぶんこれは成長のほんの一部で、たぶんこれは居心地のいいところから出ていこうとする中でのスノーボール(雪だるま式)エフェクトで、1つの冒険がまた次に繋がり1つ越えるごとに自信を付けていくようなもの。あるいは、写真を通じてできた気の合うすばらしい友達に勇気づけられ、持ち上げられ、人生に影響を与えてくれたからできたこと。これらすべてがわたしに学ぶこと、立ち上がる勇気を持ち、「異なること」を恐れずに情熱にしたがうことを助けてくれた。わたしは今でもかなり内向的だけど、調和しようと傍観者でいつづけるとしても、目立とうと勇気を振り絞るとしても、(具体的にはその中間でバランスを見つけようとしても)、他の人が自分をどう思うかを恐れずにただ自分自身を受け入れればいいと学んできた。だから、これらの写真はわたしにとって、自然だったり、目を引くものであったり、どうであってもとにかくシンプルかつ意味のある存在だ。恐れと疑いから解放されるために、このプロジェクトをしていると心の平穏を感じる。このフォトシリーズは、恐れずに、自分の奇妙さや不器用さを抱きしめて、誠心誠意生きたいという自分の願いと、そして驚きと愛と感謝に生きる人生を象徴するものだ。

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上記で話したこのシリーズを撮っている2週間、わたしたちは”リングロード”をドライブし、アイスランド中を移動した。西のフィヨルドに数日間、そして南で見つけたわたしたちいちばんのお気に入りのドラマティックなロケーションにはさらに長く滞在した。この国のこんなに小さなエリアの中での風景の素晴らしい多様性に常に魅了された。たった数時間のドライブで、緑の美しい山々の眺めは、無数に連続する滝や、豊富な緑の苔に覆われた溶岩の一帯、そしてこげ茶色や黒の不穏な山、草と黒い土が続くフィールド、谷の間すべてに本当に美しい氷河のある素晴らしい雪の山々に変わる。これまでの人生ではほんの少しの氷河しか見たことがないけれど、ヨークルスアゥルロゥン周辺で過ごした数時間で、これまで21年間に見た氷河の3倍を見たと思う。

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この旅でいちばんの宝物となる出来事が、ヨークルスアゥルロゥンでの探検と撮影を終えた後に起こった。数日間借りていたコテージ(その他はアイスランドでは毎日キャンプしていた)に戻る途中で、太陽が空の下の方に沈みかけ、見渡す限り金色に輝いていた。わたしたちはいくつかの氷河を通り過ぎて、もう1つの氷河に続く砂利の道が見えた。もちろんわたしたちはその道を行かなくちゃいけない。そこに着いた時、太陽は山の頂上にかかる雲の下に輝き、氷河の上にこの美しい光が落ちていて、人生で見たシーンの中でもっとも魅惑的でうっとりするような光景だった。周囲何マイルもわたしたち以外は誰もいない。背景にある氷河や山や小さな丘を駆け上がったり、降りたりして、また別のレッドドレスシリーズも撮り(この記事のトップバナーになっている写真)、その後は撮影を終わりにしてカメラの邪魔なしに完全にその風景を楽しむことができた。(だから息切れするくらい走り回っていたんだと思う) カメラ機材を置いて、より空の低い位置に移る太陽が山や氷河を照らすのを見るために、丘の頂上まで歩いて戻った。自分の周りを見渡すと、友達と自分はかなり遠くに離れ、それぞれの場所に静かに座って、それぞれが目の前の同じ風景を眺めていることに急に気づいた。その時わたしはこの風景と夕焼けとすべての体験をこの人達と共有していることに信じられないくらい感謝した。感謝と平穏。わたしたちは静寂の中でそれぞれの違った場所から太陽がゆっくりと山の向こうに落ちていくのを見ていた。そしてしばらくして氷河から光が消えた時に、わたしたちはみんな立ち上がり、再び合流し車に戻った。時々、こんなシーンを純粋に楽しむには友達との間に言葉は必要ない。

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もう1つの楽しかった思い出 : アイスランドを旅している間に雪の降る不毛な土地で凍えるような気温の中を数日間キャンプした後、ひょっこりと森に出会った。これはアイスランドについてから初めて見た森だった。偶然間違ったところをターンしてしまい(とは言え、道を間違えると大抵は正しい選択だったという結果になる、わたしの経験では)、湖に行き着いた。春の芽吹きがまさに始まった何千もの小さな木からなる森をドライブすることになった。わたしたちはみんな、むしろ心から求めていたかわいらしい木々に引き寄せられているように感じた。即座に車を道に寄せて、その日の午後は森の人々となった。ウィットニーとわたしは森をさまよい歩き、湖の近くでロブは後で撮影に使う枝を集めた。最終的にわたしは見つけられる中でいちばん大きな木に登り、ロブもすぐに仲間入りして、そこで1時間くらいお互い森の静けさと、新たに芽吹いた葉にまだらに落ちている陽の光を楽しんだ。木から降りると、ウィットニーが車のボンネットの上で大の字になって完全に熟睡しているのを見つけた。彼女にはそのまま長めにお昼寝させておいて、全員が木々によって元気を回復させられたと感じられた時、出発しようと決めた。いつもの席に戻ろうとバックドアを開けたら…すでに満席だった。実際にそれは森そのものだった。ロブは、わたしがその鋭く尖って粉々になりそうな枝と共に座るのは、後で彼が撮影のためにその枝を翼の形に作り変えるまで、ほんの少しの間だけだから、と誓ったので、わたしは受けいれた。”ほんの少しの間” はつまり2日間だった。もちろん以前は木々が恋しかったけれど、膝や顔に森を抱えつつ2日間車に乗った後では、もう枝たちを森に帰す準備はできていた。はぁ、ロブ、あなたのためだけだからね!今思い出しても笑える。

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アイスランドを探検している間、毎日かならず絶対的な圧倒的な瞬間があって、人生において本当に最高な2週間だったと思う。冒険のすべてについては何時間でも話すことができるし、ブログに旅行記も山のように書いている。 - www.elizabethgadd.com/blog - 今はこんな機会を持てたことを心の底から感謝してて、旅に必要な機材を用意してくれたバンガードにも感謝している。UP-Rise II<アップライズII>のバックパックと三脚はわたしたちの旅をより簡単に楽しいものにしてくれた。

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帰国するフライトでは多くの時間をすべての冒険を現像することに費やした(現像と旅の後にやってくる数週間にわたる落ち込み)。今でもあの地が恋しい、わたしと共にあったすべての体験と仲間が。わたしのこころは毎日コンスタントに、わたしたちすべてを取り巻くものの美しさに圧倒される。そして今ではどこに言ってもオープンなマインドでいられるよう練習中だ。そうすればどこでも美しいものを見つけられる。アイスランドはわたしを変えたし、すべての体験がわたしたちを変える。いつかまたあの地に戻れたら、と願うけれど、今は手にした経験と機会に感謝している。忘れることはないし、いつまでも宝物だ。

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より詳しくはリジーのブログ にて.

 

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