第2回 バードウォッチング初心者に、まずやってみてほしい3つのこと
この投稿は2018年5月28日にkeikoが公開しました← 過去の投稿へ次の投稿へ →

第2回 バードウォッチング初心者に、まずやってみてほしい3つのこと

【目次】

1.バードウォッチングは簡単!
2.まずは双眼鏡なしで出かけよう
3.“それ”はホントにスズメ?

 

1.バードウォッチングは簡単!

最近、趣味としてバードウォッチングを始めたいという方が増えています。長年野鳥の観察をしている私としては、仲間が増えることはとても嬉しいことです。しかし、「しばらくやってみてバードウォッチングは難しかったので、止めました」という方に会うこともあり、非常に残念に思っていました。飽きっぽくていい加減な性格の私が続けていられるバードウォッチングです。絶対に難しいことはありません。

バードウォッチング 初心者

2.まずは双眼鏡なしで出かけよう

ウェブ検索で「バードウォッチング」や「野鳥観察」と検索すると、始めるために必要な道具が表示されます。しかし、まずは手ぶらで近くに公園に行ってみることをお勧めします。年末の歌番組の影響だろうと思いますが、必ず双眼鏡が必要という先入観がある人が多いのですが、野鳥を見つけるのに双眼鏡は必要とは限りません。

大事なのは、双眼鏡を持つ前に、野鳥を見つける眼を養うことです。ベンチと高い木がある公園を近所で探して、手ぶらで(もし手持ち無沙汰であれば、お好きな文庫本などを片手に)でかけて、しばらく座ってみましょう。

バードウォッチング 初心者

ベンチに座りながら、野鳥がいないか探してみます。そのとき、最初に感じられるのは「鳥が見当たらない」あるいは「見つけにくい」ということではないでしょうか?

それは当然のことです。そのため、野鳥の形や動きに反応する眼や、野鳥の声に気がつく耳を養うことが大切になってきます。そこで、スズメのような小形の鳥を探すよりも、まずはハトやカラスのような、少し大形の鳥を裸眼で探しましょう。

「全身がしっかり見える鳥を見つける」ことに徹すること。体の一部が見えない鳥はひとまず見送りましょう。散策路の上や電線、電柱のてっぺん、テレビアンテナ、葉のついていない枝先や木のてっぺん、芝生の上などが注目ポイントです。

バードウォッチング 初心者

散策路にいる鳥(矢印先にいます)

電線に群れる鳥

バードウォッチング 初心者

芝生の上にいる鳥たち

バードウォッチング 初心者

枯れた木のてっぺんに止まる鳥は見つけやすい

もしそれでも野鳥の姿が見つけにくいと感じたら、池などがある公園に行きましょう。カモが水面に浮いていないかを探してみます。アヒルよりも小さい鳥が水面にいないかどうか、それだけでもよいと思います。種類にはこだわらず、野鳥の形や動きに反応する眼や、野鳥の声に気がつく耳を養うことに集中してみましょう。鳥を探している自分を、イメージしていくことが大切です。

バードウォッチング 初心者

3.“それ”はホントにスズメ?

「私はスズメとハトとカラスしか知りません」という方がいますが、実は小さい鳥をすべてスズメとしていることが多いので、これも改めて見てみることをお勧めします。これまで、スズメだと思い込んでいた身近な小鳥がシジュウカラやカワラヒワであることはよくあります。よくハトも背中の模様が鱗状のキジバトというものがいますし、黒いカラスも、嘴の太いハシブトガラスとハシボソガラスがいます。この3つのタイプの鳥をしっかり観察して識別するだけで、もう7種類になります。

バードウォッチング 初心者

スズメ

バードウォッチング 初心者

カワラヒワ

 

バードウォッチング 初心者

シジュウカラ

バードウォッチング 初心者

ハシブトガラス

バードウォッチング 初心者

ハシボソガラス

バードウォッチング 初心者

キジバト

バードウォッチング 初心者

ドバト(伝書鳩の野生化個体)

 

まずは鳥に目を慣らして、鳥たちの声に耳を澄ましていきましょう。鳥の動きを目が捕えられるようになると、日々の生活の中でこれまで同じと思っていたものに、いろんな違いがあることに気がつくはずです。いつのまにか、散歩途中に芝生の上を歩く鳥たちの動きを自然と目が追っているかもしれません。

バードウォッチング 初心者

双眼鏡を構える前に、全体をぼんやり捉えてみましょう

自分の心に「鳥たちを知りたい」と思い始めたら、そこで初めて道具を揃えることを考えていきましょう。そんな状態になったら、きっと双眼鏡を手にしても、うまく鳥を捉えることも難しくはないでしょう。

次回は、双眼鏡以外の観察に必要なものを取り上げていきます。

 神戸宇考野鳥画家 神戸宇孝(ごうど うたか)

プロフィール1973年石川県生まれ
英国サンドーランド大学自然環境画学科卒。

5歳の時に野鳥観察に興味を持ち、野鳥画は小学生の時に動物画家の薮内正幸氏の絵を見て描くようになる.CWニコル氏のものの環境管理について学び、2000年英国に留学、野鳥生物を描く基礎を学ぶ。在学中、野鳥雑誌BIRDWATCH野鳥画コンペティションに最優秀画家の一人に日本人としてはじめて出される。野鳥の行動や環境と生き物のつながりを観察するのがモットー。

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