We are proud to introduce Vanguard Professional Kristin Repsher!
先日バッグの中身を紹介してくれたクリスティン・レプシャーは受賞歴もある風景&トラベルフォトグラファー。日の出を撮影するために午前3時30に起きたり、天の川を撮るために大量の蚊に刺されながら一晩中起きていたりしたとしても、彼女はその土地のユニークな風景を切り取リ続ける。そして撮影の合間に、彼女は田舎道をハイキングしたり、スカイダイビングを楽しんだりする。彼女はいつもブログ A Pair of Boots and a Backpack でいろいろな話を伝えてくれるけれど、今回、お気に入りの写真とともにフォトエッセイを寄稿してくれた。ぜひクリスティン本人、そして彼女の作品を知ってもらいたい。
正午の北極の夜明けの光
これは1月にノルウェイの北に戻る飛行機に乗った時、撮れたらいいなと思っていたシーンのひとつ。こんな”綿菓子”のような鮮やかな色で撮れるとは思っていなかったけど!太陽が海面から姿を現し、世界がピンク色に染まり始めた頃、良い光のうちにできるだけすべてのアングルで撮っておきたいと、わたしは三脚を引きずって走り回った。この光は太陽が水平線の上に上がるまでに2.5時間しか続かないとわかっていたから。最高の朝でした…!
長時間露光でとったので、下方の岩に水が砕ける動きも滑らかに撮れた。普段使っているNDフィルターは緑がかっていて、この時はピンクの色調を鈍らせたくなかったので、フィルターは一切使わず、その代わりに絞るをf/22まで上げたので、1.3sで撮影ができました。
エメラルド湖ののぞき穴
しばしば最高の写真はそれを撮ろうと思っていない時に撮れる。それはつまり”いつでも持ち歩けるものが最高のカメラ!”と言われている理由だと思う。幸運なことに、カナディアン・ロッキーのエメラルドレイクロッジからのシャトルバスを待ってる間、一眼レフをもったいました。5分間暇な時間があったから、ロッジの周りの道をぶらぶらしていた時に木々の間にこの小さな穴を見つけて、ロッキーの中でこの風景がお気に入りの1つになりました!
天の川の月の入り
夜景撮影の時はたいてい、天の川か月どちらかだけで両方を撮るのは難しい。月の明かりが星を正確に見るには空を明るくしすぎるから。この夜、ブリスベン近くの湖で、月は小さく銀色に輝いていた。新月になってからたった数日だったし、つまり天の川と月を1枚に収められる、それはかなり特別なこと!と思った。
この撮影では天の川用の典型的なセッティング、30s、f/4、ISO3200で16mmの広角レンズで撮影した。
ほどほどの霧の夜
街にいる時、わたしは日中よりも夜の撮影を好む。なぜなら、日が暮れた瞬間、街は生き生きとし出すから。それにちょっと橋に惹かれているから、サンフランシスコ旅行中にベイブリッジを撮影していて、真夜中にエンバカデロにたどり着いたのは、別段驚くことでもなかった。
夜の初めにハークヒルからゴールデン・ゲート・ブリッジを望むには、霧が濃すぎて視界がブロックされていたから、わたしはここなら完璧に違いないと思った。このくらいの霧は雰囲気を出すのにも十分だし、それに橋の光を星形にするために、確実に絞りを狭く(f/18)キープした。
モノクロームのモレーン湖
旅に出る時、いつでも最高の光の時や場所にそこに行ける訳ではない。モレーン湖はわたしにとって完璧な例。旅の序盤で運転免許書を盗まれてしまったわたしは、家族で借りた車を運転することができなかったし、それに彼らに日の出を撮りたいから早く起きて運転してと頼むのに罪悪感があったから。もし実現しても彼らはせっかくの休日に写真を撮るわたしをただ見ていることしかできないし。
その代わりにわたしたちは真昼にモレーン湖にたどり着いた、つまり絶対的に最悪の光の時間に。一日の他の時間だったら、このシーンの色は本当に鮮やかになるけど、わたしが撮影した時には即座にこれは黒&白で撮った方がいいって思った。
シェレフテオ(Skellefteå)の史跡
これが仕事を終えた後の散歩、夕方5時頃だって信じられる?2012年に出張でスウェーデンのシェレフテオを訪れた時は、出勤時も帰宅時も常に暗闇。幸い、わたしは夜の撮影が好きなので、同僚に仕事の後、街の反対側の木造の教会のある街ボンスタンまで歩こうと誘われた時は、飛び上がって喜んだ。後から骨折と診断されることになる、痛む足を考えれば、歩くべきではなかったかもしれない。それでもこの画は撮る価値があったと思う。
わたしのたいていの街中での夜の撮影と違って、この時は絞りをf/4にして、星よりも街灯の白い光が王冠のように光るように設定した。遠くにいる人も十分に距離があって、それほどブレが目立たない条件だったからシャッタースピードは2sまで伸ばせた。
ルピナス色に染まる丘
ルピナスのシーズン中、ニュージーランドに行ったことがなかったけれど、この時はついにシーズン終盤に間に合って行くことができた。着いた途端、大興奮だった。自分ではテカポ湖周辺のルピナスの写真を主に撮るだろうと思っていたけれど、これが絶対的に気に入っているシーン。マウントジョン天文台から撮ったこの1枚にはルピナス、別世界のように青い水面、そして南アルプスと、この地域でわたしの好きなものをすべて収めている。
空の神さま
2013年にラップランドに28日滞在した理由の1つはできるだけ良い状態のオーロラを撮るチャンスを得るため。結果1回どころか10回も見ることができて、つまり、たくさんのお気に入りのオーロラの写真から1枚を選べるような幸運な立場になったということ!この写真が好きな主な理由は空の光の形。最初はそうは見えなかったけれど、今ではこの写真を見るたびに、フードを被った人が空に向かって片方の手を伸ばしているように見える。
普段夜景撮影をするときはノイズを抑えるためにISOは200までにするけれど、この時はオーロラが空を横切るぼんやりとしたグリーンの光というよりも、はっきりと見せたかったから、シャッタースピードを短くするために、ISOを800まで上げて撮りました。
熱帯雨林の女王
大雨の後に滝を撮るならクイーンズランドより良い場所はないはず。しかも今年はたくさん雨が降った。このシャラン滝はこの地域のお気に入りの場所、オライリーズレインフォレストリトリイートにある。ここに歩いて向かう道中はいつもいろいろなことが起こって、わたしは湿った石で滑りブーツが石の割れ目に挟まってどうにか助かった時、大きく尖った石にほんの少しで頭がぶつかるところだった。幸いにも三脚がわたし本人よりもバランスを上手く取ってくれて、カメラがわたしの上に落ちてくることはなかった…!
普段滝を撮る時はND16あるいはND400のフィルターを使うけれど、この時は滝を囲んでいる森がとても暗かったので、必要なのはむしろ偏光フィルターだった。つまりND400を使うと25sだけれど、1.3sくらいで撮ることができたということ。
2013年のリバーファイヤー
リバーファイヤーは毎年ブリスベンで行われる最も盛大なイベントの1つ。3週間続くブリスベンフェスティバルのフィナーレでもあって、シドニーの新年のお祝いに匹敵するもの。このウィルソンズアウトルックは花火を見るお気に入りの場所で、会場にとても近いので熱さを感じることもできる。ここで朝7時からキャンプをするのはこれで4回めで、おかげで撮影に最高の場所をとれた。(花火が始まるのは夜の7時だけど!)
この写真は実は画像を重ねたもの。ショーの前、夕暮れの30分前に深い青の空をとらえた最初の1枚から三脚を動かさないよう注意して、トレードマークでもある橋から流れる滝のような花火を写した2枚目のショット。その2枚をPhotoshopで簡単にブレンドした。