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長時間露光撮影は息を飲むような作品を生み出す。
それは写真に動きや、神秘的な感覚を授ける技法でもある。
長時間露光には特別あるいは高価な機材は必要ない。
ただキツい面もある。とはいってもいちばん過酷な部類のものという程ではない。
決定的に重要なことは、その一枚についてよく考えることと、充分に準備することだ。
長時間露光撮影を成功させるためのわたしからのもっとも重要なアドバイスは、カメラを安定させること。
それに次ぐ2つ目、3つ目のアドバイスはこうだ。安定感、そして安定感。
ほんの少しの揺れさえ、その写真すべてを破滅に追いやる。
バンガードの三脚なしに長時間露光は考えられない。
最近では新製品のカーボン三脚、VEO 265CBに夢中だ。軽くコンパクトで、安定感も問題ない。
どこに行くにも必ず持っていく。
三脚ほど重要ではないけれど、リモートコントロールも便利だ。
シャッターボタンを押す際の揺れを避けることができる。
日中に霧がかった水のような効果を出すためには、数秒間シャッターを開けておきたいので、10ストップのNDフィルターを使う。もしフィルターを使いたくないのなら、夕闇や夜明け、あるいは洞窟の中で長時間露光の練習をしたらいいだろう。
望み通りの画に到達するまでは多少練習が必要なことは確かだ。
でも一度ものにできれば喜びは格別だし、その結果を誇りに思うことだろう。