"What's In My Bag" by: クリスティン・レプシャー

"What's In My Bag" by: クリスティン・レプシャー

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フォトグラファーの機材を紹介する”What's In My Bag”、2人目はアメリカ ヒューストンで生まれ育ち、オーストラリアを拠点に世界中を旅しているクリスティン・レプシャー。


この4ヶ月間、壮大な風景写真を撮るために北ヨーロッパを旅してきました。ほぼ毎朝、起きた瞬間にどんなロケーションで撮影をするかに時間を費やし、天気が協力的じゃない時は(本当によくあることなんだけど)考えていたシューティングを再プランニングして、そして実際に写真をとって、毎日の終わりはその写真を現像したり整理したりという日々。すごく忙しいけど、でもそれがわたしの大好きなことなの。

 

どんなトラベルフォト用の機材を使っているかってよく聞かれるので、そして機材のほとんどが今やわたしの腕の一部であるかのように使い込まれているので、それをここでシェアしたら役に立つかなと思ったんです。このリストは撮影時にわたしが持ち運ぶものすべてを含んでいて、同時にフィールドでは必要なくても仕事を完成させるためには必要なものです。

 

注意:これはすべての旅行者に携帯をおすすめするリストではありません。多くの分別のある人々にとっては多すぎるんです。プロではない方々が旅行する際におすすめのリストも紹介予定なので、楽しみにしていてくださいね。

 

kristin

カメラ

    • Nikon D750 24MP FX (full-frame): これはわたしの普段使い用のカメラボディ。古くなったD700の代わりに6月に買ったもの。このカメラはこれまでどれだけわたしが「逃していたか」を分からせてくれました。HD動画、チルト液晶、信じられないくらい速いスピードなどのすべてがわたしの旅では役立ったし、以前のD700よりもかなり軽く感じました。またフルサイズのセンサーによって、夜空やローライトのシーンを最小限のノイズで切り取ることができるようになりました。

 

    • Nikon DF 16MP FX (full-frame): 6月まではこれがわたしのメイン機でした。でも今は望遠レンズ、タイムラプス、古いマニュアルフォーカスのレンズを使いたい時にのみ登場します。素晴らしいカメラで、いつも周りの人が「すごく素敵なカメラだね」「フィルムカメラなの?」と言うためにわたしを呼び止めるくらい、美しくてオールドスクールな外観です。

 

      • GoPro Hero 4 Silver: こんな小さいのにこんなに素晴らしいカメラがあるなんて。サクションカップに取り付けて、運転中何時間もタイムラプスに使える写真が撮影可能(あるいは単純に停車できなかった瞬間を切り取ってくれる。例えばニュージーランドのロードサイドで反射ベストを着た羊を見つけた時とか)。ヘルメットマウントやチェストマウントを使えば、わたしと一緒にバーチャルアクティビティも楽しめるし、ケースはウォータープルーフタイプなので、防水カメラを諦めた時にその代わりもしてくれる。

 

  • Canon Powershot SD100: 一眼レフを持って行けない時でもいつでも一緒にいられるコンパクトカメラ。RAW撮影もできるしWi-Fiで携帯電話に写真を送ることもできる。

 

  • iPhone 6: Instagramへの投稿はiPhoneで撮ってるから、つまり相当数の写真をこれで撮ってることになる。6はカメラもいいし、他のカメラにアクセス出来ない時、例えばフライト中のディナーとかに便利。

 

ミラーレスカメラ VS 伝統的な一眼レフカメラについて: このテーマの討論は未だ続いていて、特にSONYのフルサイズのミラーレスa7の大成功の後は特に。サブ機としてOlympusのOM-Dを使っているにも関わらず、そして荷物を軽くしたい、そうすればフライトの度に持ち込み荷物の重量制限の限界に挑戦することもなくなると思い続けているにも関わらず、わたしは一眼レフにこだわっています。Nikonのレンズ(たくさんの1970年製のマニュアルフォーカスレンズを含む)をほぼ揃え終わっているので、これから新たなレンズシステムに投資したくないし、2種類の異なるシステムのレンズを持ち歩くのは辛いから。

camera setup

レンズ

    • 24-70mm f/2.8 AF-S Nikkor: これが80%のシチュエーションで使っているメインのレンズ。いくつかのサイトは中望遠レンズを使っているなら本当のプロではないなんて言うかもしれないけど、率直に言って、たわ言です。最上位モデルはトラベルにおいて実践的じゃないことが多いし、このレンジが意味することは、わたしは5分毎にレンズを変えるために立ち止まる訳にはいかないということ。さらにこれは明るいレンズだから、暗い設定の時は絞り値をf/2.8まで開放しても素晴らしい写真が撮れます。

 

    • 16-35mm f/4G VR Nikkor: 風景用の広角レンズと夜用のレンズ。超ワイドなレンズが意味することは、長時間露光で星を撮っても光が筋にならずに済むということ。

 

    • 70-300mm f/4.5-5.6G AF-S VR Nikkor: 費用(それと重さ!)を正当化するのに充分ではないので、70-200mm f/2.8の望遠レンズでは撮影せず、ほとんどのシチュエーションにおいてこのレンズで必要な仕事は済ませられます。望遠での風景撮影、野生生物の撮影、そして風景を若干違った視点で切り取るのに便利です。

 

  • 50mm f/1.4 Nikkor, 20mm f/2.8 Nikkor, 65mm micro: オートフォーカスが必ずしもマストではない、時間に余裕のあるシチュエーションの時に重宝する小さいマニュアルフォーカスレンズたち。

tripod

三脚

ほとんどの旅先に今は2つの三脚を持って行きます。1つは日常的に使うもの、もう1つはタイプラプス用(なぜならタイプラプス用に撮影中も他の作品を撮れるようにしておきたいから)

バンガードのAlta+(アルタプラス) 254CTと自由雲台BBH-300は安定感があって、三脚としては比較的小さく、融通の聞く機材。カーボンだからもちろん軽いし、ミディアムサイズのスーツケースに収納もできる。BBH-300はそれまでMarkinsのボールヘッドを使っていた自分にとってすごく新鮮だったし、ラップランドの凍るような環境下においても問題なく使えました。スムーズに動き、すばやく固定できて、さらに瞬時に水平にセットすることも可能。

VEO

VEO 265CBはわたしの新しい三脚で、特に街中でよく使うもの。この三脚はサイズと重量制限にシビアな旅行者向けにデザインされたものだけど、安定性に関しては何も犠牲にしていないです。デイパックにきっちり収まるし(たいてい三脚はわたしのデイパックには絶対に入らないのに)、街中でブレることなく撮影できました。この軽さで考えられるどんな問題も起こらなかった。先月アイスランドでのかなりクレイジーな天候の中でテストしたけれど、その時のより詳しい内容はまた近々書こうと思います。

普段使っているものよりも小さいけれど、VEO付属の自由雲台も気に入っていて、カメラを縦位置に固定する時も安定感に問題はありません。D750と20-70mmのレンズはそれなりに重いコンビネーションなので、他の雲台では支えきれず、ゆっくりとレンズが「おじぎ」してしまっていたけれど。それはそれで自分が予期していなかった「抽象的な」作品が撮れはしますけどね。笑

bag

バッグ

この記事に出てくるすべて、三脚を除けば、すべての機材がSkyborne(スカイボーン) 49に収まります。このバッグは本当に頑張り屋さんで、持ち始めて1週間でわたしが転んでバッグの上に倒れた時に、図らずもカメラが無事かどうかのテストになりました(カメラは無事、それどころか何一つポジションを動いてすらいなかった)。

バッグのメインの収納部は典型的なカメラバッグのレイアウトで、自分の機材に併せて好きなようにスペースをカスタマイズできます。大容量なので、容易に2台のカメラボディ、3本の大きなレンズ、小さめのレンズを1揃い、フラッシュ、それにGoProを収納できます。

ウエストベルトはこれまで使っていたバッグよりもずっと丈夫な作りなので、バッグがまるでレンガのように重くなっても、肩への負担は少なくあまり重く感じません。とは言え、わたしにはバッグがいくらか短すぎて、というのはウエストベルトの位置がちょっと上過ぎて、そこはイマイチです。

もう1つの不満は、フロントポケットにたくさん物を入れると、標準的な飛行機の頭上の手荷物収納スペースに収まらなくなってしまうところ。初めて使った時はそれに気づかなくて、バッグを預け荷物にしなければならなくなりそうでした。今ではこのポケットの収納には用心深くなりました。

filter

フィルター

  • ねじ込み式のNDフィルター: 6月まではHoyaのND-16とND-40を普段使いしていました。本来NDフィルター(ニュートラルデンシティーフィルター)とはシャッタースピードを長くするのに風景を暗くするため、レンズにつける暗いガラスです。ND-16は4段分光量を減らし、ブレずに動く水を撮るのによく使われます。ND-400は10段階分光量を減らします。後述の通り、今ではそれほど頻繁には使っていません。その主な理由はこのNDフィルターで撮るとどちらも緑がかってしまって、現像時にそれを取り除かなければならないから。それからねじ込み式のフィルターは掃除が大変なこともよくわかりました。
  • Leeフィルター & アダプターキット: 6月に初めてのLeeフィルターを買ったばかりで、ちょうどそれに変えているところ。キットとは言え、レンズにつける大きなブラケットも含んでいて、慣れるには少しだけ時間がかかるし、ねじ込み式よりもずっと壊れやすいけど、その価値はあると思います。Big Stopper(Leeの商品)(10段落とせるND)でカラーティントがあっても、ブルーのティントはHoyaの緑に比べれば、ホワイトバランスで簡単に取り除けるので。キットに含まれていたので、初めてグラデーションフィルターに興味を持って使ってみました。
  • 偏光フィルター: めったに使わないとしても持っているととても便利。風景にコントラストを与えたり、水面のギラギラする光を抑えたり、虹をはっきりと明るくしたりできるので。
  • UVフィルター: 多くのフォトグラファーがレンズを守るために使っていて(だってUVフィルターはもはやデジタルカメラには必要ないし)、トラベルフォトグラファーにとっては、どんな環境で撮影することになるかは知り得ないので、強くおすすめします。特に埃っぽい塩気のある環境では役に立ちます。ただし質のいいものであれば、の話。素晴らしいレンズを買って、その前面に危ういガラスを付けているとしたら、目的を考えればすでに敗北です。
  • ステップアップリング: フィルターはとっても高いので、レンズの口径に合わせてすべてを買っていたら破産しちゃいます。その一方でステップアップリングがあれば$5~$10くらいでまったく同じことができます。わたしが使っているものは片方に67mm、もう片方には77mmのフィルターがねじ込めるもの。ちょっとバカげて見えるし、レンズより口径が大きいのでフィルターをぶつけないように気をつけなければならないけど、コストを考えれば使う価値があるものです。

クリスティンのバッグの中身について 続きはこちらから(英文)

 

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