バードウォッチング・ツアーに参加しよう!

バードウォッチング・ツアーに参加しよう!

 

バードウォッチング・ツアーとは?

 

 自宅周辺でのバードウォッチングからステップアップしたいときにおすすめなのが、バードウォッチング・ツアーへの参加です。国内大手を含めいくつかの旅行会社がバードウォッチング・ツアーを企画しています。宿泊型、気軽に参加できる日帰りプランも数多くあります。遠方でバス、新幹線、飛行機などを使う国内ツアーですと金額もそれなりになり、海外ツアーですと、それがより顕著になります。もし少しでも出費を抑えたければ、現地合流を選ぶと良いでしょう。若干は安くなりますが、現地までの切符の手配などは自分で行うことになります。いろいろな会社がそのシーズンに合ったバードウォッチング・ツアーをしていますので、ネットで検索をしてみるとよいでしょう。

 今回、実際の雰囲気をお伝えするために、バンガードが双眼鏡などの機材提供をする旅行会社の(株)風の旅行社の企画で、冬の富士山麓の野鳥を訪ねるツアーに同行いたしました。

 

 

バスで一路、富士山麓へ

 

 朝、8:00に郊外の駅で集合してバスに乗車で移動。お話をすると初参加された方もいました。ツアーに参加した理由をお聞きすると、「まずどこへ行ったらいいのかがわからないので、ツアーに参加しようと思いました」とのこと。また、普段は自宅近くで観察を続けているけれど違った鳥を見たくなった時に参加される方や、野鳥の撮影をしたいので期待の鳥に会えそうなツアーを選んで参加されている方もいました。

バードウォッチングツアー

今回はマイクロバスでの移動。席が近いこともあってお声がけもしやすくて、私は楽しかったです

 

現地到着後は早速バードウォッチング!

 

 現地に到着後は、それぞれが観察のための身支度。野鳥ガイドを先頭にゆっくり歩いてバードウォッチングを開始します。鳥を探しながら歩くので、スピードはとてもゆっくりです。鳥の声や森の木々の合間を移動する鳥たちを探します。今回の野鳥ガイドは、峯尾雄太さん。起伏が少なく、お手洗いがきちんとあるルート選びを心がけておられるとのことで、どの年齢層の方でも安心して参加できるのがとても良いです。

 峯尾さんは、野鳥観察のエキスパートで、すぐに林内にある幅の広い散策路にシロハラを発見。路上は餌を探しやすいため、鳥たちが餌探しに出てくる習性についても解説してくださいました。鳥の探し方のコツを教えていただけるのは初心者には勉強になるでしょう。

バードウォッチングツアー

シロハラを皆で観察

 

バードウォッチングツアー

シロハラ

 

 

青い鳥、ルリビタキに会えた!

 

 シロハラを観察していると、道路脇の茂みから、小鳥が我々の方へ飛んできました。青い羽毛が印象的なルリビタキです。平地でもルリビタキは見られますが、青い羽毛をもつ成鳥の雄はやや標高の高い場所で冬を過ごす個体が多いため、人気の的です。残念ながら今回は姿を見せてくれた時間が短かったのですが、一瞬であったがゆえに、「青」の印象が強く残った参加者もいたようです。

バードウォッチングツアー

青い羽が美しいルリビタキの雄成鳥

 

 

鳥の飛来を待つ

 

 野鳥との出会いには、「飛来を待つ」という手法もあります。今回は、水を飲みに来るのを待つことも挑戦しました。じっとしながら待つこと数十分。冬鳥のマヒワがやってきました。群れで行動していたので一時は水場にたくさんの黄色い鳥が集合しました。

バードウォッチングツアー

マヒワ

 

 

「必ず会える」という保証はないことは心得ておきましょう

 

 冬の富士山麓で出会いたい鳥に、ミヤマホオジロがいます。頭に冠羽があり、黒と黄色の顔が印象的な人気の鳥で、多くの方が憧れています。今回も皆で一生懸命探しましたが、見つけることはできませんでした。残念ではありますが、自然を相手にするツアーですので、必ずしも目的の種類に会えるわけではないことは、ツアーに参加する前に心得ておきましょう。

バードウォッチングツアー

ミヤマホオジロ雄

 

 

ツアーで鳥の見つけ方を実際に覚える、という方法も

 

 お金はかかりますが、目的の鳥を観察しながらバードウォッチングを楽しく学ぶ方法として、ツアーに参加するのは非常に効率がいいと思います。

 図鑑に載っているような状態で野鳥に会えることは実は非常に少なく、今回もカシラダカに出会えた距離は非常に遠かったですが(※画像)、ガイドがそれをすぐに望遠鏡で捉えてくれるので、初心者の方でも鳥に出会えたという喜びが実感できます。

 

バードウォッチングツアー

※画像 

遠い樹林に止まるカシラダカ。図鑑の写真ように会えることは少ないので、やはりガイドがいるツアーはとても有益

 

 

バードウォッチングの仲間づくりができるかも?

 

 同じ趣味の人が集まるツアーですので、何度か参加していると、親しくなることもあります。今回のツアーでも、前にお会いした顔を参加者の中から見つけた時に、素敵な笑顔を浮かべるご婦人2名がいました。ツアーを通して新しく友達ができることもあるようですし、お互いの近所の野鳥の情報を交換できるかもしれません。

 

行政や野鳥の会の開催する探鳥会とは、また少し違った雰囲気のあるツアー会社企画のバードウォッチングを、試してみてはいかがでしょうか?

 

今回お世話になった旅行会社

(株)風の旅行社

風の鳥日和

https://www.kaze-travel.co.jp/theme/bird

※ツアーで、バンガードの双眼鏡の無料貸し出しを行っています。台数に限りがありますので、申し込み時にお申し込みください。

 

東京本社

165-0026

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[電話] 03−3228−5173(代表)

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※ウェブメール、携帯メールでお問合せなさる方へ

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[定休日] 日曜祝日

 

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[営業時間]10:0018:00 

[定休日]日曜祝日 ※土曜日も営業しています

 

注)今回の野鳥画像には、一部ツアー外で撮影したものが含まれます。

 

 

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 神戸宇考 野鳥画家 神戸宇孝(ごうど うたか)

プロフィール1973年石川県生まれ
英国サンドーランド大学自然環境画学科卒。

5歳の時に野鳥観察に興味を持ち、野鳥画は小学生の時に動物画家の薮内正幸氏の絵を見て描くようになる.CWニコル氏のものの環境管理について学び、2000年英国に留学、野鳥生物を描く基礎を学ぶ。在学中、野鳥雑誌BIRDWATCH野鳥画コンペティションに最優秀画家の一人に日本人としてはじめて出される。野鳥の行動や環境と生き物のつながりを観察するのがモットー。

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