【写真家/Jima様】ビデオ三脚「ALTA PRO 3VL 264CV14」の使用レビュー
皆さんこんにちは。
写真家 兼 インフルエンサーとして活動しております Jimaでございます。
今回はCP+2024(パシフィコ横浜で開催されるカメラ関係の大型イベント)で私も発売前の現物(展示)を見て登場が楽しみだった注目の新製品、ビデオ三脚「ALTA PRO 3VL 264CV14」の魅力を紹介します。
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注目の新製品 ALTA PRO 3VL 264CV14 を徹底紹介
(1)ビデオ三脚「ALTA PRO 3VL 264CV14」とは?
今回取り上げる製品 ALTA PRO 3VL 264CV14 は開脚角度が3段、最伸高 1565mmのカーボン三脚とカウンターバランス設計でアルカスイス互換に対応した雲台がセットになった製品です。
ただ私は脚径30mmの ALTA PRO 3VL 303CV18 利用者でもあることから、三脚と雲台をまとめて考えるのではなく個別に特徴を解説します。
(2)ALTA PRO 3VLシリーズとは
まず三脚部分 ALTA PRO 3VL は脚径(30mm/26mm/23mm)や素材(アルミ/カーボン)と、自分に合ったモデルを選ぶことが可能です。
私は今回、安定と携帯性(サイズ、質量)を求めるため26mm脚径のカーボンタイプ ALTA PRO 3VL 264 を選びました。
ALTA PRO 3VL 264はセンターポールがないタイプですが4段、最伸高 1565mmと多くの撮影に対して柔軟に対応が可能です。
ここ最近、三脚を取り扱うメーカーの製品強化と競争は凄まじく数多くのメー カーから携帯性や利便性などコンセプト別で様々なモデルが登場しています。
VANGUARDの ALTA PRO 3VLシリーズは脚径や素材で複数種類ありますが、どれもハイアマチュアやプロフェッショナルな撮影の要求に応えてくれるシッカリした本格的な三脚です。
ちなみに安価な三脚はケースが薄い布などでコストカットされておりますが、 ALTA PRO 3VL 264CV14 はシッカリしたパッド入りの三脚ケースが付属しています。
私は、三脚は移動時の負担軽減や管理面から別途ケースを購入するほど、こだわりがあるタイプですがALTA PRO 3VL 264CV14 は満足のできる良い三脚ケースだと思います。
それでは少し細かい話となりますが、私が注目したポイントです。
- 微調整に役立つレベリングベース
傾斜調整範囲+/-15°のレベリングベースが内蔵されています。
斜面などで水平の確保が難しい場合に足側の伸縮ではなくカメラの水平を容易に調整することが可能です。
※三脚は固定したまま、レベリングベースを動かしました。
自由雲台や3way雲台なら特に悩まないのですが、ビデオ雲台は水平を確保するために微調整が難しいことが多いです。
そんな時、レベリングベースであれば正確な構図を簡単に狙うことが出来ます。
- センターポールがない強み
また最近、三脚界隈ではセンターポールを省いたスリムデザインが人気です。
ALTA PRO 3VLもセンターポールがないため収納時にスリムかつ軽量となり持ち運びが楽になっています。
またセンターポールがないため、低い位置(ローポジション)も得意な三脚なので地面に近い視点での撮影が面白かったです。
開脚角度が3段階なので様々なポジションで撮影できるのは心強いです。
開脚の際はカチっと各段の溝にはめ込むだけで良く快適です。
- 高精度&耐久性も抜群!
少し聞きなれない単語ですが、この三脚に使われている部品は精密なCNC加工で作られています。
これは耐久性が非常に高く航空機グレードのアルミニウムを使用することで「軽量で頑丈」の実現に貢献しています。
- 後々わかる!三脚側のネジ穴が重要
私が三脚を選ぶ際に意識するポイントに拡張性もあります。
三脚の側面にサポートアームなどアクセサリーを取り付けられるネジ穴(1/4インチ)もあって、助かります。
画面中央の少し左上に黒い本体側にネジ穴があります。
三脚側にネジ穴があると、クランプタイプだけではなくサポートアームなども拡張できるので便利です。
三脚側のネジ穴にサポートアームを取り付けました。
今の時代、カメラとレンズだけではなく撮影時に役立つアクセサリー類も増えたのでネジ穴があると装着する箇所に悩まないので「後々わかる便利ポイント」です。
(3)こだわりの雲台が凄い
次に私たちの大切で高価なカメラを載せる大事な雲台についてです。
実は三脚同様にVEO PVビデオ雲台もシリーズ展開(PV-10 / PV-12 /PV-14)があります。
※ちなみにVEO PV-12はスプリングと油圧式です。
- シンプルに「小さくて軽い、そして造りが良い」
雲台を使って思ったことは「スィー」という滑らかな動きと「ピタッ」とした精密なコントロールにもシッカリ応えてくれることです。
「ALTA PRO 3VL 264CV14」雲台作動動画
抵抗感の調整が可能なダンピングノブも搭載しています。
360度パンも一定の力加減で動かすことでスムーズな操作も容易でした。
何より雲台や三脚は載せる機材が大きい場合、比例して自然と大型化します。
ただ、昨今のカメラやレンズは小型軽量化しています。
結果、三脚や雲台も比較的自由に選べるようになったと思います。
私は三脚を利用する場面では静止画・動画どちらも快適に撮影できる機材を選ぶことが多いです。
- ハンドル操作が良い
ビデオ雲台で大事なハンドルは同じくVANGUARDの別モデルを利用している私からすると着実に進化しているなと感じました。
ハンドル部は落下しないように工夫されており、角度調整も簡単で操作しやすいロングタイプを採用しています。
静止画・動画問わずビデオ雲台のハンドルは滑らかな動きに直結します。
良質な雲台やハンドルがあることで様々な撮影シーンで活躍してくれました。
見た目はコロンと可愛いコンパクトな雲台ですが、質感が高く堅牢で長期的に愛用できる今の時代に合った印象を受けました。
- 便利なアルカスイス互換の雲台とプレートが付属
最近はアルカスイス互換のクイックシューも定着しましたが、少し前はメーカーによっては独自規格の製品が多かったです。
カメラのレンズマウントで表現される「マウント縛り」とまでは言いませんが、三脚のブランド縛りは少なからずありました。
当時はアルカスイス互換もメーカーによって溝や厚みなどが異なり不安定な部分もありましたが今は比較的、どのメーカーも問題なく使えるようになっていると思います。
※アルカスイス互換に対応したプレートの落下防止として取り外しは側面のボタンを押します。
VEO PV-14もアルカスイス互換に対応しております。
機材の向きを安定させるねじれ防止のスプリングピンが備わったプレートも付属しています。
改めて丸く愛くるしいフォルムに対し、必要な機能や役割をシッカリ備えていることを実感しました。
質感や各部の可動もスムーズで「VANGUARDが造りこんできた」という感覚です。
(4)私がALTA PRO 3VL 264CV14 を選ぶ理由
三脚と雲台、それぞれの特徴と私の推しポイントを語ったところでALTA PRO 3VL 264CV14 を選んだ理由の話です。
ALTA PRO 3VL 264CV14 は縮長630mm、質量1.58kgと三脚の中では中型サイズです。
私は三脚もカメラやレンズのように利用シーン別で使い分ける環境を作ることが大切だと考えています。
私は大きく重たいレンズなどを使う場合は安定感から同じシリーズ ALTA PRO 3VL 303CV18(縮長855mm、質量2.92kg)を利用しています。
※ALTA PRO 3VL 303CV18 + Z8 + NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
雲台を含めシッカリとした素晴らしい三脚なのですが、サイズや質量を考えると移動は少し大変で運ぶだけで体力を使います。
ちなみに中型サイズとして俯瞰撮影も可能なVEO3T+264AB(縮長480mm、質量2.4kg)を利用しています。
※VEO3T+264ABは真俯瞰の撮影も可能な多機能な三脚です。
様々な三脚を使い分けているのですが、大きくシッカリした三脚は「気軽に持ち運べるか?」と聞かれると「気軽ではない」となります。
「気軽ではないがシッカリしており様々な撮影に対応できるから使う」という感覚です。
よってシッカリした三脚はサイズ、質量ともに大きくなるのは自然なことです。だからといって小型サイズだと三脚の持ち運びは楽ですが、大きいレンズやカメラを載せることが出来ません。
悩みますよね?
私も悩んでいました・・・。
そんな中、CP+2024でVANGUARDのブースに立ち寄った際に驚く出会いがありました。
今回、特集しているALTA PRO 3VL 264CV14です。
※雲台と脚だけのシンプル構成
そしてセンターポールがない分、折りたたむと他の三脚に比べてスリムでした。
もちろんVEO3T+264ABや ALTA PRO 3VL 303CV18も引き続き出番はあります。
ただ、持ち運ぶ際も車など移動手段がハッキリしている場合や室内で据え置いて撮る場面が多くなりました。
移動する撮影や持ち出す際はALTA PRO 3VL 264CV14が大活躍です。
三脚はレンズやカメラ、カメラバッグのように撮影の場面に応じて使い分けるのが大切だと改めて実感しました。
移動が少ないシーンで使い続ける場合、三脚は「大は小を兼ねる」という考えもあります。
ただ、三脚は「持ち運ぶかどうか」を考えることも大切です。
今はカメラで静止画・動画どちらも気軽に撮れる時代となりました。
手ブレ補正が優秀な機材が増えても物理的に置く(止める)三脚は今後も活躍する場面は多いです。
三脚は一度買うと数年は使うものです。
そして大きいものは収納場所に悩むのは確かです。
それでも中型、小型、卓上三脚と場面に応じた最適な機材選びが出来るよう数種類を揃えることをお勧めします。
大型の三脚は大きい機材を利用する方は検討すると良いかなと思います。
(5)さいごに
三脚はサイズや質量、収納時のサイズに高さなど実物を見ないとイメージが難しい部分も多いです。
質感や展開時に必要な力加減、可動域やオプションパーツなど使ってみてわかることも多いのですが、可能な限り購入前に実物に触れて欲しいと思います。
もし三脚が数多く並んでいる大型の家電量販店等に出向けるなら、実物に触れてみることをお勧めします。
動画でも徹底レビューで魅力を解説。
高品質と携帯性を両立した三脚!カメラでの動画・写真撮影にオススメ
【ALTA PRO 3VL 264CV14 |VANGUARD】
【製品詳細】
高性能なビデオ三脚で、撮影時の安定性と操作性を追求した設計が特徴です。付属する「VEO PV-14」ビデオ雲台は、精密なCNC加工技術によって製造され、滑らかで正確な操作が可能です。また、カウンターバランス設計が採用されており、重い機材を載せた状態でもカメラ操作を安定させることができます。
このビデオ三脚は、最大耐荷重8kg、最大最伸高1565mmを誇り、さまざまな撮影シーンに対応可能です。傾斜調整範囲±15°の50mmレベリングベースを内蔵しており、不均一な地面でも迅速に水平を取ることができ、三脚の開脚角度は3段階で調整可能です。さらに、ハンドル付きのビデオ雲台は、操作時の滑らかな動きをサポートし、高品質なグリップが長時間の使用でも快適さを実現しています。
実用性の高いデザインも特徴的で、1/4インチネジを使用してサポートアームなどのアクセサリーを取り付けられるほか、格納式スチールスパイクが付いており、屋内外での安定した設置が可能です。また、パッド入りの専用ケースが付属しており、持ち運びにも便利です。
耐久性に優れ、細部にわたる高い設計精度を持つALTA PRO 3VL 264CV14は、プロフェッショナルな映像制作や写真撮影に最適な三脚で、操作性と信頼性を両立させた優れた製品です。
【ALTA PRO 3VL 264CV14】製品の詳細はこちら
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筆者紹介
Jima(じま)/ 合同会社Jima 代表 / 写真家 / NPS会員
基本情報
フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。
写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え、公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。
◆活動内容
YouTubeチャンネル「カメラ塾【JimaTube】」ではカメラや写真、 撮影知識に関する情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中。
◆実績
総再生回数92万回、制作動画は1200本を突破。
24年8月時点でチャンネル登録者数は約2,92万人。
◆YouTube
カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube
◆目標
・YouTubeチャンネル登録者数:10万人
・CP+やNikon Fan Meeting等のイベント登壇を目標に活動を続ける。
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- 最終日:2025年1月19日(日)