神戸宇孝さんの「らくらくバードウォッチング」NO.20 不忍池
この投稿は2017年11月27日にkeikoが公開しました← 過去の投稿へ次の投稿へ →

神戸宇孝さんの「らくらくバードウォッチング」NO.20 不忍池

2年目11月のおでかけポイント

No.20 不忍池

環境:池

 

冬鳥たちが続々と到着する11月。都会の緑にも思いがけない鳥がやってくる季節となります。前回は森が主な環境だったので、今回はカモの仲間で新しい種類との出会いを目指して、上野の不忍池にしてみました。

まずはボート池の様子をチェック。ブイの上にコサギを発見。

池の杭にはユリカモメがいました。たくさんいるユリカモメの足を見ると、青いものが付いていました。これはユリカモメの調査をされている人が装着したものです。このアルファベットと数字を記録して山階鳥類研究所に報告をすると、移動距離や年齢などがわかります。ちなみにこの鳥J5は、東京都内で2012年4月に成鳥の状態で標識がつけられ、2015年、2016年にも都内で確認されているそうです。

私がまだ子どもの頃は、不忍池ではカモに餌をやっている人が非常に多かったので、カモもたくさんいたのですが、近年は水質改善のために餌やりは自粛をお願いしているそうで、ボート池の北のほうにまばらにいるだけになっていました。

カモの姿を一羽ずつチェックすると、まず黄色い目のキンクロハジロを確認できました。

水面が穏やかだったので、休んでいるホシハジロの正面顔もゆっくりと観察ができたので、スケッチをすることにしました。鳥を正面からゆっくりと観察する機会はあまりないのですが、不忍池では鳥が人に慣れているので、好都合です。

ホシハジロも確認したあと、ふと、水の中から浮き上がってきたカモがいました。頬が丸く白いカモです。なんとホオジロガモ!不忍池での観察は私にとって初めてのことです。これは珍しい出会いでした。

しかしカモの姿が全体的に少ないので蓮池に移動し、草陰に目を凝らしました。

茂みの合間から、マガモやハシビロガモ、オオバンが見られました。広い水面で見られることが多いこれらの鳥たちですが、茂みにいる姿も新鮮でした。

茂みの目を凝らしていたら、群れで鳴く鳥の声が聞こえてきました。上空を見ると、スズメより少し大きい鳥がたくさん飛んでいました。

その群れの何羽かが急に方向転換をして目の前の木に舞い降りてきました。双眼鏡で確認すると、先月も明治神宮で観察したアトリでした。嬉しい再会でした。

小鳥類を探すことを忘れていたので、木々を探すと、今度はヤナギにシジュウカラを発見。枝に隠れていたのですが、胸の太い線と白い頬で判別できました。

少し晴れ間が出てきて、遠くからカモメの仲間がボート池に舞い降りるのが見えたので、園外に再び出ることにしました。ボート池の杭の上には、セグロカモメ、ウミネコが止まっていました。

杭の上を一つ一つチェックすると、なんとカモメ!思いがけない出会いにちょっと慌ててしまい、動作が大きかったのでしょうか、突然カモメは飛び立って、ビルの谷間を抜けて行ってしまいました。

カモメが去ってしまって、残念に思っていたら、木の上に止まった黒い鳥を発見。カラスではなく、カワウです。いつもは水面にいることが多いのになぜ木の上に?と思い、観察を続けると木の枝を折り始めました。どうやら巣材を集めているようです。不忍池ではほぼ一年中カワウは繁殖しているようです。

天気がよくなって鳥たちが少しずつ動き出したようで、オナガガモやツグミなど、いろいろな鳥に会えるようになってきましたが、先ほどのアトリよりも少し大きな鳥の群れが動物園のなかへ飛んで行きました。気になってしまったので、動物園の中にも入ってみることにしました。

木々の多い場所をいくつか廻ってみると、木の高いところからキョ、キョという声が聞こえます。声のする木の真下まで行き、上を眺めると、いました!イカルです。特徴的な黄色い嘴も確認ができました。普段は山間の雑木林に生息するイカルがこんな街中にやってくることは珍しいと思います。ラッキーでした。

 

お勧め機種:

不忍池の鳥たちは人に慣れているうえ、公園に人も多いので双眼鏡での観察でしておきましょう。以下の機種がお勧めですが、街中で大きなものを使うのはちょっと…という方は小型のオロスシリーズがよいでしょう。

エンデバーEDⅡシリーズ

オーロスシリーズ

 

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